|
発行日： 2010年04月21日（水）
定価： 本体1,400円＋税
サイズ： 四六判並製
ページ数： 240ページ
ISBN：978-4-903853-87-1
【コメント】
スーパーヒーローからスーパーリーダーへ
王と長嶋はいかにして組織を変えたのか。
ＯＮ砲。言わずと知れたプロ野球黄金時代のスーパースター、王貞治さんと長嶋茂雄さんです。本書はその２人と組み、一時代を築いた張本勲氏によるリーダー論である。
「常勝を宿命づけられた巨人でのＯＮ、それでも巨人にこだわり続け栄光に導いた長嶋さん、福岡の別天地で新たな挑戦をした王。この二人の監督としての生きざまを、私は言及したつもりである。選手としてのスーパースター。監督としてのスーパースターの両面から、浮き彫りにし、彼らの人間性、野球にかける情熱、ファンに対する熱き思い、などが伝えられれば幸甚である。」と張本氏は言う。
辛口批評で人気の張本氏による、痛快な“渇”とともに、熱きスーパーヒーローたちの思い出に、浸っていただきたい。
＜目次＞
第１章 球界の盟主たれ！
運命を変えたDHへの転換
三原脩球団社長にトレードを直訴
トレード先は阪神か、巨人かで悩んだが……
長嶋ジャイアンツで三枚目に徹した理由
「巨人軍の選手はこうあらねばならぬ」という型
私を変えた王の野球に対する姿勢
巨人の３番打者の役割とは何か
私が驚いた「世界の王」のこんな言葉
個人記録にも気を配ってくれた長嶋監督の計らい
心底、圧倒された王の野球への姿勢
第２章 巨人の「非常の論理」
突然の芽の疾患で、私は引退を決意
巨人の人事権
長嶋監督の真意を知りたい
一生忘れられない長嶋監督の思いやり、王の友情
カンピュータ野球ではない！長嶋采配
巨人のマル秘契約更改の舞台裏はこうだった！
ロッテへ移籍。三冠王・落合選手の片鱗を見る
前人未踏の３０００本安打へ
来るべきときが……私と王の引退
「非常の論理」長嶋監督解任
第３章 ＯＮ論――練磨と苦悩の決勝
「人生を堂々と、大道を闊歩したい」長嶋さん
長嶋さんの物事にとらわれない卓越した集中力
天才か、努力家か。天衣無縫の打撃術
記憶の長嶋さん、記録の王
長嶋さんの引き際の美学
王とのライバル意識と信頼関係
私の打撃の恩師は松木謙次郎と王貞治
一本足打法にこだわり続けた王の頑固さ
あえて話したい、王は監督向きか、否か？
第４章 スーパースターの条件とは何か
ONと松井、清原の決定的違いとは？
イチローが見ている先
私がこだわった最高打率と首位打者
ONはいかにして誕生したのか
長嶋さんのカリスマ性と野村さんの嫉妬心
スーパースターは結果がすべて
長嶋家、王家の熱き家族愛
だが、一茂の父に対する背徳行為は許せない
ONの監督としての評価をズバリ
ONの「虚像」と「実像」
２人は最初にして最後のスーパースター
第５章 監督というリーダーの器量
私が仕えた10人の監督を評価する
毅然とせよ！水原監督の攻撃野球
水原監督に究極の監督術を見た
三無主義を掲げた大下監督の顛末
名選手必ずしも、名監督にあらず
最強球団を作った三原監督の手腕
管理野球よりも、「情の野球」を実践した鶴岡親分
プロ野球をダメにした管理野球
名将は鉄拳制裁で愛のムチ
ONが求めたのは、「情の野球」だった
|
|
|
