青志社

向谷匡史/著 『田中角栄の流儀』

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田中角栄の流儀
向谷匡史/著
『田中角栄の流儀』
新たな視点から鋭く斬り込んだ角栄史実!

発行日: 2017年11月23日(木)
定価: 本体1,500円+税
サイズ: 四六判並製ソフトカバー
ページ数: 336ページ
ISBN: 978-4-86590-056-9

【内容】

2018年5月 生誕100年「田中角栄秘録」
渾身の書き下ろしノンフィクションノベル

新たな視点から鋭く斬り込んだ角栄史実!
ヤクザ式「権謀術数」で奪い獲った総理の座。

忘却の政治史に埋もれていたありのままの素顔!


昭和22年4月、関東ヤクザ界に君臨したフィクサー柴田暁山は、初当選を果した角栄に告げた。
「Winner Takes All.(勝者がすべてを得る)ウラ社会と表社会は相似形をなす」角栄の腹は決まった!


 関東の若手インテリ組長が、田中角栄を評して、
「まんまヤクザ親分だね」
 と言ったことがある。
「田中軍団」を率いたからでも、「闇将軍」と呼ばれたからでもない。揶揄しているわけでもない。その処し方、人心収攬術がまんまヤクザ親分の手法であり、「たいした人だ」と心底、賞賛しているのだ。
「義理と人情だけじゃない。稚気があって、涙があって、恫喝があって――。振幅の大きさとでも言うのかな。器量で組織を束ねていく。名親分だね」
 そう言ってから、
「ところで、角栄さんは、どこでこの処し方を身につけたのかな?」
 若手組長のこのつぶやきが、本書を執筆する動機となった。(略)
 戦争をはさんで前後の土建業界は、ヤクザ組織と切っても切れない関係にあった。ことに角栄が土建屋として活躍した戦前は、ヤクザは労働力を提供する人夫請負業として機能していた。そうした時代状況から察すれば、角栄は仕事を通じて否応なくヤクザと関わり、彼らの処し方から「ヤクザ式・実戦心理術」を学んだと考えるのが自然だろう。(略)
 田中角栄の生誕百年の節目を迎えるにあたり、「角栄はかくある人間関係を通して人格が磨かれ、一国の総理に登り詰めたのではないか」――という視点でストーリーを組み立てたのが本書である。これまでの「角栄本」とは一線を画し、角栄の原点に迫る、もう一つの「田中角栄物語」である。(はじめにより)


【目次】
はじめに
プロローグ
第一章 縄張は男の勲章
第二章 人を動かす要諦は損得
第三章 ウラ社会と表社会は相似形をなす
第四章 ヤクザ式「権謀術数」の醍醐味
エピローグ

【著者プロフィール】

向谷匡史 むかいだに ただし

一九五○年、広島県呉市出身。
拓殖大学を卒業後、週刊誌記者などを経て作家に。
浄土真宗本願寺派僧侶。日本空手道「昇空館」館長。保護司。
主な著作に『田中角栄「情」の会話術』(双葉社)、『田中角栄 絶対に結果を出す「超」時間管理術』(三栄書房)、『ヤクザ式最後に勝つ「危機回避術」』(光文社)、『安藤昇90歳の遺言』(徳間書店)、『小泉進次郎「先手を取る」極意』、『太陽と呼ばれた男 石原裕次郎と男たちの帆走』(青志社)など多数ある。
[向谷匡史ホームページ] http://www.mukaidani.jp

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