青志社

栗原直樹/著
『田中角栄の青春』

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田中角栄の青春
栗原直樹/著 
『田中角栄の青春』
徹底追跡ノンフィクション 23回忌出版

発行日: 2016年1月19日発売
定価: 本体1,500円+税
サイズ: 四六判並製
ページ数: 328ページ
ISBN: 978-4-86590-021-7

【内容】

政界の王として君臨した男の数奇な半生


誰もここまで書けなかった!
吃音、職を転々、軍隊での災難、初出馬、仲間の裏切り、作られた貧乏美談と学歴、経済力で突破した政界への道、逮捕、「運」と「ツキ」、同時に愛した3人の女性――。
それは想像を超えた真実!


 私が国会議員秘書として経験、見聞したうちでも角栄ほど魅力的な政治家はいなかった。優秀、有能な議員はちらほらいたが、角栄の「後継者」たりうるような全身からオーラを発する存在はいなかった。狡さと賢さを取り違え、コップの中の嵐に終始する「選良」が多かった。
 総理になるほどの政治家もまた然りだ。近年、いや平成になってから、角栄のような周囲を圧するカリスマの持ち主は小泉純一郎くらいしか見当たらない。他の首相は地位への執着のみを感じさせ、物書きとして食指が動かない。秘書として仕えてみたい気も起こらない。
かつて人々は、名門でも高学歴でもなかった男が出世の階段を駆け上る姿に、焼け跡から復興していく日本の姿を重ねた。自分自身の姿をも重ねた。閉塞した時代に生きる今の人々は、時代を切り開いた英雄として角栄を見ている。
そして、角栄を「英雄」にしたのは、出自や履歴だけでなく時代背景もある。郵政相としてテレビ時代を開拓し、蔵相として高度成長への旗を振り、焼跡から日本を牽引してきたからこそ、人々が仰ぐ政界の王となれたのだ。すなわち角栄の「青春時代」を追うことは、日本と日本人が最も元気だった「日本の青春時代」を追うことにもなるはずだ。
田中角栄が刻んだ「知られざる足跡」を追った――。

まえがきより



【目次】

まえがき 空白の時代に
第一章 忘れ雪―田中家の暮らし―
第二章 青嵐―したたかさ―
第三章 黒南風―戦争特需―
第四章 炎風―「運」と「ツキ」―
第五章 たち雲―総理への助走―
第六章 彩雲―王として―
第七章 花の雲―追われざる者―


【著者紹介】

栗原直樹 くりはらなおき

昭和五十年東京都生まれ。中央大学経済学部国際経済学科卒業後、いくつかの職を経て衆議院議員公設第一秘書。
秘書時代は主として地元選挙区を担当し、会合出席、集会の動員、旅行の見送りなどに奔走。知事選等の地方選にも従事した。
退職後、従来より関心のあった政治分野を中心とした執筆活動に専念することを決意。本書が初の著作である。


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