高知東生/著『生き直す 私は一人ではない』
高知東生/著
『生き直す 私は一人ではない』
苦悩や絶望も、全てに意味があった。
発行日
: 2020年9月4日発売
定価
: 本体1400円+税
サイズ
: 四六判並製
ページ数
: 240ページ
ISBN
: 978-4-86590-107-8
【目次】
まえがき
第一章 堕ちていく時――妻高島礼子とのこと
第二章 帰らざる日々――土佐の侠客の子として
第三章 青春の憂鬱――旅立ちの日に
第四章 東京ドリーム――成り上がる
第五章 欲望の先に――そしてすべてを失った
第六章 生き直す――自分の役割
解説 主治医 松本俊彦
国立精神・神経医療研究センター 薬物依存研究部部長
薬物依存症について多くの人に知ってほしいこと
【内容紹介】
僕は「薬物依存症」でした。
任侠の男の愛人の子として生まれ、その母は僕が17歳の時に自殺した。僕が歩んできた人生は、何の価値もないと思っていた。踏み出す前までは……。
天涯孤独となり、裸一貫で東京に出てきて、たまたま芸能人になりました。そして人気女優を妻に持ちながら薬物依存症になり逮捕され、そして離婚という経験もしました。でもいまは、これらの出来事が、実は必要があって繋がっていた気がしているのです。その時は、分からなかった様々な苦悩や絶望も、全てに意味があったと思えるのです。そしてその意味を生かしていけるかどうかは、これからの自分がどう生きるかにかかっていると思っています。
高知東生
特別寄稿
薬物依存症について多くの人に知ってほしいこと
主治医 松本俊彦 国立精神・神経医療研究センター 薬物依存研究部部長
【編集部より】
書いては書き直し、書き直してはまた書く。そんな繰り返しの中で高知さんの原稿は進みました。スタートしたのは今年3月の初旬でコロナ禍がいよいよ騒がれ始めた頃です。3月、4月、5月、6月、7月、そして8月と、脱稿までに半年の時を費やしました。
侠客の子として育ち、母の自殺、のちに天涯孤独となり、裸一貫で上京。たまたま芸能人になり、人気女優との結婚、そして薬物所持使用で逮捕され離婚。リハビリの日々。
あまりにも壮絶でドラマチックな半生は、ジェットコースター的エピソードの連続で、その凄まじさに弾き飛ばされそうでした。
特に幼年時代の苦しみと薬物依存の周辺の問題を書く作業の中で、感情が高ぶり「もう無理だ」と苦しい胸の裡を吐き出したこともありました。しかし、それを乗り越えて、自分の半生の苦悩と、薬物依存症からの回復について、一歩も二歩も踏み出して書き進めていった勇気は立派でした。執行猶予はこの9月いっぱいで終わり、晴れて自由の身になる高知さん。いまこの半生の記を、天国のお母さんに送るようです。
【著者紹介】
高知東生 たかち・のぼる
1964年12月高知県生まれ。1993年に芸能界デビューし、俳優として、NHK大河ドラマ『元禄繚乱』や、『課長 島耕作』、映画『新・仁義なき戦い/謀殺』など映画やドラマで活躍、バラエティに多数出演する。1999年に女優の高島礼子さんと結婚。2016年6月24日、覚醒剤と大麻の所持容疑で逮捕。同年8月に離婚。現在、薬物依存の専門病院や自助グループに関わりながら、依存症問題の啓発活動に取り組んでいる。また2020年5月からTwitter配信連続ドラマ『ミセス・ロスト〜インタベンショニスト・アヤメ』で俳優復帰している。
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