青志社

李相哲/著 
『いまの日本が心配だ』

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いまの日本が心配だ
李相哲/著
『いまの日本が心配だ』
東アジア問題の第一人者が説く日本の重大危機!!

発行日: 2025年1月18日発売
定価: 本体1500円+税
サイズ: 四六判並製
ページ数: 216ページ
ISBN: 978-4-86590-182-5

【内容】

世界から取り残される今の日本が心配だ

東アジア問題の第一人者が説く日本の重大危機!!

多くの日本人は変化に気づいていないが、明らかに日本は安くなり貧しくなった。
あの良き日本はどこへ行ったのか。

メディア史学者龍谷大学教授李相哲
YouTube「李相哲テレビ」再生回数1億回突破!

韓国、北朝鮮、日本問題
TV各局ワイドショー・ニュース出演続々!!

衰退を止めたい
日本の失敗は挽回できるのか


37年前に私が日本にやってきたとき、日本は世界ナンバーワンの国でした。
日本の一人あたりGDPはアメリカを抜いて世界一でしたし、日本の株式時価総額は、アメリカの1・5倍、世界全体の株式時価総額の実に45%を占めていました。中国に至っては、経済規模では日本の約8分の1、一人頭の収入は日本の82分の1でした。
その日本はいまどこに行ってしまったのでしょうか。
最近、私は、日本人の多くが、現実に目をつぶり、現実を直視しようとしないのではないかと心配するようになりました。30年前は、世界一流国家だった日本が、いまではGDPやイノベーション指数、情報通信技術においてアメリカはもとより、韓国にも負けています。
数年以内にインドネシアにも負けるだろうと予測する経済学者も多い。「経済は一流、政治は三流」と言われたのは、いまや昔話。経済も三流になり下がりつつあるのかもしれません。
私も個人的には、いまでも日本は世界最高の国だと考えていますし、信じています。
食べ物もおいしいし、安いし、人々も親切だし、町もきれい。生活の便利さも世界最高ですし、空気もおいしい。
「何が問題か」と反問する方もいるでしょう。しかし、いま、確実に日本は世界から取り残されているような気がします。いま、目に見えるものはともかく、日本の内部で起きているさまざまな変化は、良い変化ではなく、悪い方向へ向かっているような気がして仕方ありません。
この本は、私がこよなく愛する、美しき良き日本を、これ以降も持続できるように、現実に目を向けてほしいと、日頃悩んでいたことを整理したものです。
                              「はじめに」より 


目次:

はじめに
夢を追って日本へ

第一章 日本は夢の国ではなくなった
日本は夢の国だった
私は何をしに日本に来たのか
日本の現実は甘くなかった
あの夢の国はどこへ行ったのか

第二章 アナログからデジタル化失敗のつけ
いまの生活に満足、なのに何が心配か
NTTはどこに消えたのか
シャープは台湾の子会社に
日本は何を間違えたのか
デジタル化の失敗で何が起きているか
日本の失敗は挽回できるレベルか
チャンスはあったのに
完璧なアナログ社会がいまは重荷
日本の沈下は進行中
日本企業に人材が集まらない
日本をダメにする教育システム

第三章 甘っちょろい「善人政治」が問題
専門性を問わない日本の大臣
台湾や韓国と何が違うのか
日本の足を引っ張るのはデジタル化か
日本問題の根源は選挙制度にある
甘っちょろい政治家で大丈夫か
「善人政治家」で日本は大丈夫か
様変わりした日本の官僚
劣化が進む日本的システム

第四章 ジャングルの中の日本が危ない
日本が危ない
日本の自立、自存の道
「非核5原則」を見直せ
むしろ「核保有3原則」が必要
日本を繁栄に導いた3つの軸
日本も汗をかかないと
アメリカに頼って本当によいのか
トランプ政権に頼ってよいか
トランプ政権とどう付き合うか
日本と韓国が抱える共通の課題
安保上、日韓は「運命共同体」
韓国とはどう付き合うべきか
北朝鮮に振り回されないために
交渉に必要なのは圧倒的力
北朝鮮とはどのように交渉すべきか

第五章 「明治維新級」の改革が必要
まずは、政治システムを変えよう
選挙制度を変えよう
教育にも競争原理を導入する
大学教育を企業につなげよう
日本の英語教育を見直す
若者の国家への奉仕を義務化する
メディア業界に新しい風を

あとがき


【著者紹介】

李 相哲(り そうてつ)
龍谷大学 社会学部教授
1959年、中国生まれ。中国北京中央民族大学卒業後、新聞記者を経て1987年に来日。上智大学大学院にて博士(Ph.D. 新聞学)学位取得。1998年龍谷大学准教授、
2005年より現職。98年に日本国籍取得。2019年8月YouTube チャンネル、「李相哲テレビ」を開設、これまで再生回数は約1億回にのぼる。主な著書に『満州における日本人経営新聞の歴史』(凱風社、2000)、『漢字文化の回路―東アジアとは何か』(凱風社、2004)、『朝鮮における日本人経営新聞の歴史(1881〜1945)』(角川学芸出版、2009)、『金正日と金正恩の正体』(文春新書、2011)、『金正日秘録 なぜ正恩体制は崩壊しないのか』(産経新聞出版、2016)、『北朝鮮がつくった韓国大統領―文在寅政権実録』(産経新聞出版、2018年)など多数。


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