佐藤愛子/著
『破れかぶれの幸福』
佐藤愛子/著
『破れかぶれの幸福』
他人の物差しを怖れない佐藤愛子の原点。
発行日
: 2017年7月5日発売
定価
: 本体1000円+税
サイズ
: 新書判
ページ数
: 240ページ
ISBN
: 978-4-86590-046-0
【内容】
新装 壮快エッセー
他人の物差しを怖れない佐藤愛子の原点。
四十代の愛子がここに詰まっている!あとがき書き下ろし!
間もなく94歳 愛子節大炸裂!
泣き、笑い、喧嘩好き、
「たまにはこんな
破れかぶれの幸福があっても
よいのではないか」佐藤愛子
私は毎日、腹を立てたり、ケンカをしたり、口惜し涙にむせんだり、苦しい苦しいと大声でわめいたりして暮らしてきたが、それでも私は不幸ではなかった。
たまにはこんな破れかぶれの幸福があってもよいのではないか。(本文より)
【目次】
瓶詰めのフタ開けてください
三人目の夫求めます/瓶詰めのフタ開けてください/女性よおおいに遊ぶべし/男にとっての女、女にとっての男 /泣き笑い私の住宅記/三下奴の悲しみ/ケチ同志/女の哀れ/めでたし、めでたし/酒豪のつぶやき/女と写真/”快怒”がほしい/流れたことなし/嘘つき兄貴/マイナスをプラスに/笑いの素材/東海道カゴかき/鶯とキセル/文句ばあさん今いずこ/鉛筆削り/現代服装論/昭和夫のしあわせ/逆転劇/不思議なこと/物売りの呼び声/女房は安い/純毛とウール/タバコの話/
破れかぶれの幸福
なぜ”女はつまらない”のか?/灰で縄をなうには?/破れかぶれの幸福/笑わぬ大人になる前に/花がなくなったら/思い出すこと/屈託のない新聞少年/「乙女の祈り」の思い出/菜の花/長火鉢と母/文明の利器/幼な友だちと父の信仰/サヨナラがいえなかった/身を削る/看病人/グウタラ銷夏法/愛がわかったころに、人は死んでいく/私と高校野球/まことの夏/通ぎらい/悠々たる最上川/まんがと私/正確な表現/
あとがき
【著者紹介】
佐藤愛子(さとうあいこ)
大正十二年大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。
昭和四十四年、『戦いすんで日が暮れて』で第六十一回直木賞、昭和五十四年『幸福の絵』で第十八回女流文学賞、平成十二年『血脈』の完成により第四十八回菊池寛賞、平成二十七年『晩鐘』で第二十五回紫式部文学賞を受賞。
近著に『ああ面白かったと言って死にたい』(海竜社)、『九十歳。何がめでたい』(小学館)、『人間の煩悩』(幻冬舎)、『それでもこの世は悪くなかった』(文藝春秋)、『上機嫌の本』(PHP研究所)などがある。
平成二十九年四月に春の叙勲で旭日小綬章を受章。
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