発行日: 2012年7月10日(火)
定価: 本体1,300円+税
サイズ: 四六判並製
ページ数: 262ページ
ISBN: 978-4-905042-52-5
|
【コメント】
「これこそ北国の日本の母」徳光和夫さん
「母の愛の深さは海をも包み込んでしまう」草野仁さん
「何度も涙があふれました」尾木直樹さん(尾木ママ)
「涙と一緒に元気をもらいました」眞鍋かをりさん
おーい雲よ……
あの日の雲じゃないだろうけど、
あの日の私でもないんだよ。
あれから……しっかり生きてきたんだよ(母・順子の日記より)
未曽有の大震災の中、被災した一軒一軒それぞれの苦しみや悲しみを伝えられないかと、武澤忠ディレクターが、被災した福島県の実家の母を1年間追い続けたドキュメンタリー『リアル×ワールド ディレクター被災地へ帰る 母と僕の震災365日』(番組審議委員会推薦作品)。
中でも反響を呼んだのが、誰に見せるともなく綴られた78歳の母の日記だった。最愛の夫に先立たれ、津波で家も半壊……絶望の中「本音」を綴ったその日記には、決してカメラの前では語られないような様々な苦悩・葛藤・不安・悲哀が満ちていた。
「被災地に生きる」とはどういうことなのか……いや、そもそも「生きる」とは?……等身大に語られたその想いは、やがて逞しい再生への決意へと変わっていく。
78歳を揺り動かした強烈な想いとは何だったのか?
被災したからこそ気づいた「大切なもの」とは?
番組の舞台裏を赤裸々に綴った忠の取材日記を織り交ぜて、被災家族の1年間の軌跡をたどる。
これは単なる「震災の記録」ではない。
震災でも壊れなかった「家族の絆」の物語。
【目次】
されど母は強し
まえがき 「家族の絆」の物語 武沢忠
1 震災 平成23年3月〜5月
2 父の死 平成22年12月
3 絶望と試練 平成23年7月〜9月
4 家の解体 平成23年9月〜10月
5 再生に向けて 平成24年1月〜
女としての生き方
生きてやろうじゃないの
|
|
|