発行日: 2010年05月11日(火)
定価: 本体1,300円+税
サイズ: 四六判並製
ページ数: 216ページ
ISBN: 978-4-903853-84-0
【コメント】
27歳、余命1か月の歌手。いのちを賭けたラストライブ
‘09年6月3日、私は余命1年と宣告された。母は「来年の私の誕生日、由佳はもうおらんのか」と言った。だから私は母の誕生日の翌日にライブをすることに決めた。(本文より)
これは昨年6月に余命1年を宣告された、小林由佳さんの27年間の物語です。
彼女は生後間もなく、一万人に一人とされる難病「先天性胆道閉鎖症」と診断されました。入退院と大手術を繰り返しながらも、彼女は決して夢をあきらめず、念願の歌手デビューを果たしました。「死ぬ怖さよりも歌えなくなることが悲しかった」そう語る由佳さんは余命宣告日を超えてのラストライブを決定。ミクシーとブログを中心に、反響を呼び協力者が現れはじめて……
死を宣告されながら、強い意志を持って毎日を超える由佳さんの生き方は、きっと心をうつはずです。
<目次>
序章 緊急搬送
第1章 普通という幸せ
生きている勲章
小学校4年生、吐血
生死の淵
小さな命に癒されて
気を使わなくていいのに……
生まれ変わった私
歌手になる夢へ
本当の父
家庭崩壊
第2章 再びの東京
おばちゃんとの別れ
東京へ
セクキャバ嬢
二度目の吐血
腹水がたまりだした
「ティア」に未来を
バレンタインデー
レイプ
おばあちゃんが苦しんでいる
母を選ぶか、音楽を選ぶか
運命の人との出会い
故郷・奈良での初ライブ
第3章 未来への扉
アルバムの完成
全国発売決定/呼吸障害
母の体を傷つけたくない
勇気をもらって
手遅れ
またね
余命1年
私はまだ生きている
普通の彼女だったら……
歌っている自分が好き
病院での最終宣告
嫌いです
夢のアンコール
最後の浴衣
違う自分
逃げない
第4章 終りなんかに、させない
余命宣告を超えてのライブ宣言
朝日新聞の取材
たくさんの応援
1月17日江古田ライブ
余命宣告からのスタート
終章 手紙〜未来の由佳へ〜
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