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須田セツ子/著 
『私がしたことは殺人ですか?』
「川崎協同病院事件」渦中の女医、終末看取り医療の倫理を問う独占手記

発行日: 2010年04月08日(木)
定価: 本体1,400円+税
サイズ: 四六判並製
ページ数: 248ページ
ISBN:978-4-903853-83-3

【コメント】

殺人か、尊厳死か。この本を手にとってくださったあなたにお聞きしたいのです。

 昨年12月、最高裁は須田医師に“殺人罪”を適用しました。
終末期の延命治療中止が“殺人”とされるなら、医師にも家族にも、理不尽な刑事訴追の火の粉がふりかかりかねません。
もう“安らかな死”は選べないのでしょうか。
生きているだれもが「死」を避けられません。ですからこの問題について、私たちみんなの幸せのために、考えていただきたい。須田医師はそう。願っています。


<目次>

第1章  患者Aさんの死 98年11月16日、この日、病室で起きたこと

患者Aさんの死
心配停止
植物状態
気管内チューブ
一般病棟
「この管をはずしてください」
予期せぬ急変
筋弛緩剤

第2章  逮捕 沈黙がいっそう私を不利にした

「あんたは殺人者だ」
依願退職
いやな予感
リーク
四面楚歌
新聞報道
逮捕
逮捕の余波
留置場

第3章  裁判―横浜地方裁判所 私が「殺意」を持って「殺害」した!?

不協和音
起訴状
証拠調べ
誤算
断絶
弁護師降板
結審 

第4章  有罪判決 この判決の裏側に潜むもの

認定犯罪事実
病状説明
診療記録
責任の所在
再発防止
マスコミ報道
主治医の独断
虚偽記載
死亡診断書
先入観

第5章  控訴審―東京高等裁判所 裁判は第一審が「すべて」なのです

控訴申立て
破棄自判
抜管の要請
争点
注射か点滴か
直接の死因
検証

第6章  上告―最高裁判所 尊厳死のガイドライン

上告
最高裁判所
延命治療の中止
患者の自己決定権
治療義務の限界説
ガイドラインの問題
最高判決

第7章  私がしたことは殺人ですか?

殺人罪確定
救急医療現場の終末期
ガイドラインとグループ・カンファレンス
人間らしい死
「寝たきり」の終末期
病院は「死なせてくれない」ところ
白でも黒でもない領域
在宅医療の現場で
医師と患者
連帯感


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