発行日: 2010年02月13日(土)
定価: 本体1,300円+税
サイズ: 四六判並製
ページ数: 240ページ
ISBN:978-4-903853-80-2
【コメント】
ピンピン、コロリ。これが人生の極意です!
人生、どんなに抗っても「生・老・病・死」は避けて通れません。どんなにがんばって「アンチエイジング」をしても、生きていれば年をとり、病にもなり、いずれは死を迎えます。それならば、少しでも「愉しく生き、死にたい」ですよね。
本書では、帯津先生が五木寛之さん、加島祥三さん、青木新門さんといった方々とのかかわりの中で築かれた死生観から、帯津三敬病院で実践されている養生法まで、たくさんの「よりよく死ぬために生きる」方法が紹介されます。
自らの死生観を築いたうえで自分自身をみつめれば、無闇に加齢を厭い、長寿にしがみつき、若さに執着する必要はなくなります。
「いのち」のエネルギーを高める帯津式人生訓は、「ときめき」に満ちた人生を送る、手助けをしてくれるはずです。
<目次>
第一章 長寿・若さにしがみつかない生き方
人はいつか死ぬことを覚悟する
生きることの是非を問う
亡くなった人は菩薩の顔になる
往復300億年の「いのち」大循環
生きながら虚空と一体となる
アンチエイジングという欺瞞
老境は青春よりも素晴しい!
高齢化社会は決してマイナスではない
老後は本当にみじめかを検証する
第二章 がんになっても落ち込まない生き方
「孤立しないこと」がキーワード
中国の「がん倶楽部」に学ぶ
帯津三敬病院の「患者の会」
がんからの生還者の講演
日常的に「死」を語りあって死生観を築く
「ときめき」の多い生活でがんを退ける
人は哀しい存在であることを知る
第三章 気持ちよく生き、愉しい死に方をするために
元納棺夫・青木新門さん「末期患者には激励は酷で、善意は悲しい」
自分の死について折にふれ考える
藤原新也さん「風になって傍にいるのはうっとうしい」
夏目漱石「死んで我々は本来の自分にかえる
伊那谷の老子・加島祥造さん「がんでもなんでも来い」
五木寛之さん「林の中で野垂れ死にたい」
自殺するならスマートな方法がいい?
仏教学者・鎌田茂雄さん「大病したことで得られるものもある」
人生は足し算ではなく、絵を描くようなもの
あるジャーナリストの挑戦
第四章 「ときめき」に満ちたらくらく食養生
「好きなものを少し食べる」のがコツ
とれたての旬のものがおすすめ
肉(毒)を食べるなら、旨いものを
病院給食は「漢方粥」と「玄米食」の二本立て
夕食のビールが元気の源
アルコールは毎日飲むのが養生
塩分を控えるメリット、デメリット
70歳を過ぎたら“悪食”がいい?
自分のからだの信号に耳を済ませる
適度な運動でからだに負荷をかける
趣味をもつなら「気功」がおすすめ
第五章 ホリスティック医学が目指すもの
ホリスティック医学は「人間まるごと」を扱う
生と死は「場」を移動するだけのこと
からだの中にも「場」は存在する
「からだ」「こころ」「いのち」に対応する医学
ホリスティック医学が目指す10の統合
WHOの健康の定義には「霊的」な意味がある
医者が一番スピリチュアルじゃない
患者さんの方が一歩先に行っている
患者の意志、家族の意思
ホリスティックな医者の条件とは
お坊さんのお医者さんが着任
第六章 他力と自力を統合する「人間まるごと養生法」
がんとの闘いは「風林火山」の如く
「気功」――虚空と一体となる方法論
「ホメオパシー」――物質のエネルギーが効く
「アントロポゾフィー医学」――スピリチュアルを重視
「漢方薬」――一歩前進を狙う
「鍼灸」痛みの緩和、心身のリラクゼーション
「スピリチュアル・ヒーリング」――祈りと手かざしで病を癒す
「アーユルヴェーダ」――インドの伝統医学
「サプリメント」――弱点を補う
「心理療法」――自分に合ったものを選択
「アロマテラピー」――マッサージと香りで癒す
「音楽療法」――聞く、歌う、演奏する
「食事療法その一」――幕内式食事療法
「食事療法そのニ」――マクロビオティック
「ビワの葉療法、こんにゃく療法」――おばあちゃんの知恵袋
代価療法はエビデンスがない?
最後に目指すところは「生と死の統合」
他力と自力を統合する生き方
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