青志社

一坂太郎/著
『吉田松陰190歳』

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吉田松陰190歳
一坂太郎/著 
『吉田松陰190歳』
吉田松陰は死んでいない「私はいまなぜ吉田松陰を書くのか」

発行日: 2019年1月10日発売
定価: 本体1500円+税
サイズ: 四六判並製
ページ数: 280ページ
ISBN: 978-4-86590-076-7

【内容】

‘19新春企画第一弾
殉国・愛国教育の“神さま”から突然、
工学教育の祖にされた松陰――。
さんざん政治に利用された「松陰ブランド」のタブーに切り込んだ

吉田松陰は死んでいない
「私はいまなぜ吉田松陰を書くのか」


 ここ十年ほどだろうか。私の研究テーマである「吉田松陰」とか「高杉晋作」といった歴史上の人物が、やたらと現代の政治家のイメージキャラクターのようになり、それに忖度するかの如く祭り上げようとする風潮が、地元山口県では強まっている。(略)
 偶像化したり、明治維新ゴッコをするのは勝手だが、酔いしれた人の多くはいつの間にか「松陰」や「晋作」を、自身の私有財産のように勘違いしてしまうらしい。思い描いているヒーロー像と少しでも異なれば、敵視して凄まじいまでの攻撃性をもって排除に乗り出して来る。このたびの「ある組織」も、その類いであろう。
――エピローグより



【目次】

プロローグ
第一章 松陰が生まれ育った環境
第二章 国体と密航未遂事件
第三章 教育者としての松陰
第四章 肉体が亡んでも……
第五章 松陰の復権
第六章 明治時代を生きた松陰
第七章 昭和(戦前・戦中)を生きた松陰
第八章 昭和(戦後)から平成も生き続ける松陰

エピローグ
巻末附録 「松陰一代記」絵葉書


一坂太郎 いちさかたろう

 昭和41年(1966)兵庫県芦屋市に生まれる。 大正大学文学部史学科卒業。現在、国際日本文化研究センター共同研究員、萩博物館特別学芸員などを務める。 最近の主な著書に『久坂玄瑞』(ミネルヴァ書房)、『語り継がれた西郷どん』(朝日新書)、『フカサクを観よ』(青志社)、『明治維新とは何だったのか』(創元社)、『昭和史跡散歩 東京篇』(イースト新書)などがある。 また『高杉晋作史料』『吉田年麻呂史料』『久坂玄瑞史料』『久保松太郎日記』(いずれもマツノ書店)などの史料集を編纂。 『英雄たちの選択』などテレビ出演、講演も多い。


【お詫びと訂正】2019年3月28日追記
一坂太郎『吉田松陰190歳』に以下の誤植がありました。特に248ページの年の誤りにより、関伸久萩市議の吉田松陰に関する発言を萩市議会議事録のホームページで全文閲覧したいが見当たらないとのご指摘をいただきました。ここにお詫びし、訂正いたします。

128ページ 3行目 御前様(藩主夫人)か→午前様(藩主夫人)が
137ページ 8行目 祀られた→祀られ
240ページ 9行目 だっとする→だったとする
248ページ 7行目 平成二十七年→平成二十九年
266ページ 12行目 ためのものもの→ためのもの

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