遠藤周作/著
『生きる勇気が湧いてくる本』
遠藤周作/著
『生きる勇気が湧いてくる本』
新装 痛快エッセー 曽野綾子、佐藤愛子に次ぐ作家シリーズ第3弾!
発行日
: 2017年9月23日発売
定価
: 本体1000円+税
サイズ
: 新書判
ページ数
: 240ページ
ISBN
: 978-4-86590-052-1
【内容】
新装 痛快エッセー
曽野綾子、佐藤愛子に次ぐ作家シリーズ第3弾!
弱さや哀しさ 苦しみを受け入れる。
何ひとつとして無駄なものは人生にない
●生活と人生は違う ●男と女について ●病気をこう利用しよう ●マイナスをプラスに ●幸せを呼ぶ学び方●上手に遊ぶ技術 ●ひとりぼっちの話し相手 ●弱者と強者について ●ダメな少年―私の場合 ●心と体の不思議なつながり ●老いを楽しむ ●死は怖くない
では、果たしてどんな物語が、時代と場所を超えて人びとを捉えるのか。答は、もちろん遠藤周作の遺した多くの小説のなかにあるのだが、まずはヒントだけでも知りたいと思う読者のために、たとえば本書のような”編み直されたエッセイ集”はあるのかもしれない。たとえば―、そのなかのこんな一節。
「ある日、その(入院患者の)窓が開き、私の眼にひとつの光景が見えた。ベッドに仰向けになった夫の手が奥さんを握りしめて、二人とも祈っているようにいつまでも動かないのだ。/私にはわかった。死にたいして夫婦が手を握って必死に抗っている。それは体をすりよせて嵐から身を守ろうとしている小鳥のようだった。私は窓から離れ、その尊いものをそれ以上、冒涜しまいとした」(本書「第五章」から)
遠藤文学の特徴は、何よりも、人間の生きる辛さへの共感と連帯にある。
――解説 加藤宗哉(作家)より
【目次】
第一章 人生とは何か?
第二章 学ぶこと、遊ぶこと
第三章 わが最良の友、動物たち
第四章 弱虫の生き方
第五章 命のぬくもりを考える
第六章 老い、そして、死
解説 加藤宗哉・作家
【著者紹介】
遠藤周作(えんどう しゅうさく)
一九二三年東京生まれ。慶應義塾大学仏文科卒業。十二歳でカトリックの洗礼を受ける。一九五五年『白い人』で芥川賞を受賞。日本の精神風土とキリスト教の問題をテーマにして数々の名作を執筆、また狐狸庵山人を名乗りユーモア小説や、軽妙なエッセイで女性たちの圧倒的人気を博す。
一九六六年『沈黙』により谷崎潤一郎賞を受賞。一九七〇年ローマ法王庁から勲章受章。
一九九五年には文化勲章を受章。代表作に『わたしが・棄てた・女』『海と毒薬』『イエスの生涯』『侍』『深い河』などがある。一九九六年九月二十九日逝去。二〇一七年マーティン・スコセッシ監督による映画『沈黙ーサイレンスー』が公開された。
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